2012年9月29日土曜日

IMASとのプロジェクト決定しました。

左中央で話しをされてるのがオルガ・ソニアさん

ふ〜。この一週間は展開が早すぎてブログ書くのが追いつかないです。ここではちゃんと紹介してないですけどあやぶーもちゃんと到着してますよ〜。ご安心を。今日は陽子さんといっしょに山に鳥を見に行ってます。ぼくは今日はちょっとゆっくりさせてもらってます。

さて、今日のは木曜日のネタになるのですが、IMAS社会保険庁本部(Instituto Mixto de Ayuda Social)のオルガ・ソニアさんが来所され、IMASペレスセレドン支部長のウィルベルさんコンセホのパウラさんとモルフォのメンバーとミーティングをしました。

この会談はもともと今月の最初、ウィルベルさんが日本から帰った直後に予定されていたものですが、流れ流れて先日木曜日となりました。ぼくがコスタリカに着いた直後6月28日にサンホセでモルフォのメンバーがIMAS総裁のフェルナンド・マリン氏と会談し、そこで総裁から自立生活そのものをIMASのNGO支援のプログラムを使ってプロジェクトにしたらどうかということが提案され、ぼくらは何とかこの提案を具体的なものにしたいと、ウィルベルさんを日本に招待して実際の障害者の生活を見てもらったり、制度の仕組みや資金の流れなどを説明したりして視察してもらいました。

IMAS本部のオルガ・ソニアさんも前プロジェクトのKaloieから日本に視察に行った経験があり、コスタリカで障害者の自立生活を実現するのが彼女の夢でもありました。オルガ・ソニアさんは任期が残り半年ばかりなのでぜひ自分のいる間にこれをプロジェクト化したいという思いもあり、ぼくらはこの機会を逃したらもう次いつこんなチャンスが来るのかわからないと、活動計画の順番を無視してこれを最優先に活動してきました。














ミーティングは午後5時からの予定だったのですが、オルガ・ソニアさんたちは少し早めに着いて、まずここの当事者の人に補助金がどう使われているかの簡単なインタビューから。ウィルベルさんが遅れていたのでミーティングが始まったのは5時半を回っていました。

どんな流れになるのか予想がつかなく、やや交渉めいたものになるのかとも思っていたら、オルガ・ソニアさんの口から出たのは、もうここで実際にどう進めるのか期限を決めましょうということでした。そして2月にプロジェクトは開始し、それまでにすべての準備をしておくことなどを申し合わせました。モルフォはとんまな弁護士にひっかかっていて、法人格がまだ取れておらず、何はともあれちゃんとした法人にすることが大前提となります。

ウィルベルさんが日本で視察して来たことをもとに補足してくれ、介助に使われる資金は障害者自身には一銭も残らず、それは賃金として介助者に流れるので雇用対策にもなり、ちゃんと透明性があるなど説明しました。最初の総裁のアイデアではNGOに一定の資金が流れて後はこちらで自由に使えるようなかなりざっくりしたものだったのですが、実際にプロジェクトを具体化していくうちに、日本の実際も加味されそうで、かなり日本の制度に近いものになるかも知れません。

ひとつ気になったのは、ミーティングの中で頻繁に「生産的」という言葉が飛び交っていて、おそらくIMASの人たちがイメージしているのは基本的人権としての介助者ではなく、自立〜就労支援的なもので、一定期間支援した後は自力で働いて介助者を雇うことが考えられています。コンセホの中でもこうした考え方は珍しくなく、これからプロジェクトを具体化していく過程で、仕事ができないような障害者でも介助者を使えるような言質を取ることが課題になると思います。














ミーティングでは実際に働いている介助者の人たちも紹介しました。彼らも障害者と関わってどんなに障害者自身やいっしょに町に出ているときの見方が変わったことなどそれぞれ感想を語ってくれました。

もうひとつ、ぼくらは今日本で研修しているカルロスが帰ってきたら一定期間こちらに住んで一緒に働いてもらうことを計画しています。メインストリームでも時々やるような当事者の研修のイメージです。2月の全国集会はサンホセでやるので一緒に準備もしてゆくゆくはサンホセに帰ってセンターを運営するという流れです。こちらではルイス・アルベルトも抜けるので介助者の人の仕事を確保する意味合いもあります。カルロスが経済的なことを心配していたので、IMASの人に確認すると生活費は出せるということなので、後は介助なのですが、コンセホでは難しいらしくこれはプロジェクト負担になりそうです。

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