2012年5月25日金曜日

みんな気合はいってます!


現地で本格的な業務が始まって1週間。みんなで手探りをしながらのセンターづくりがはじまりました。今週、集中して行った業務は、主に3つ。



その1:運営体制つくり

組織図を作成して、定例ミーティングも決めました。(1)毎日行う当番制の朝礼、(2)週1回のスタッフ会議(木曜日の午後)、(3)ペレセレドンの当事者グループも参加する月例会、の3つの会議をセンターが主体で行います。



第1回の朝礼担当はルイス エルナン。みんなの意欲を高めるために、小さな話を読んでくれ、その後に、みんなで感想を述べ合いました。「やるべきこと以上のことをやるようにしよう」「全員がリーダーなんだ」。ルイス エルナンの、「毎晩眠る前に、今日は自分のできる限りのことをしたか問いかけよう。」という締めの言葉がとても心に残りました。




そして、自分のこととお互いのことをもっと知ろう、人前で話をしようということで、メインストリームに行った時にみんなやった「自分史」の講演を、これから週2回ペースですることにしました。マイノル、スサーナ、ウェンディ、ジセル、ルイスA,ルイスH、ハナ、カロル、アレックス、ルイス フェルナンド(ルイスH介助者)、石橋陽子の11名が参加します。みんなかなり乗り気です。これからは、日本から来てくれるメンバーの方々や、その他のお客さんにも話をしてもらう機会を広げていきたいです。



と、組織運営に関しては、メインストリーム協会から学んだことをお手本にしています。これから実践しながら、コスタリカの形にしていきたいです。



その2:介助者派遣をはじめるために

「5月末にケアプランを提出し、6月頭から派遣を始めよう!」と21日(月)に決め、動き始めましたが、実際にやろうとすると、その前にやることがたくさん、しかも時間が必要。ということで、昨日の会議で、開始を2週間のばすことにしました。それまでに、コントロールのためのフォーマットの作成、ケアプラン作成と介助者のマッチング、介助者探し、介助者マニュアル作成、介助者への研修プログラム作成と実施、をしようと会議で話しました。成果2介助派遣のチーム(ウェンディ、スサーナ、アレックス、カロル)はかなりプレッシャーを感じています。



介助者マニュアル作成中の様子。もともと作成したものに、この前コスタリカに来てくれた良知さんと柳瀬さんの介助の話や、メインのマニュアルの内容をさらに付け足す作業をしています。



その3:来週の障害者デーデモ行進の準備

来週の5月29日は障害者デー。機会均等法が制定されてから16年になります。まだまだ法律がしっかり守られる社会にはほど遠いけれど、それでも、私がJICAコスタリカ事務所で障害分野の協力に関わり始めた10年前からは、とてもよくなっています。特に、障害当事者が権利擁護を活発に行い始めてからは、社会が目に見えて変わってきました。ちなみに、ジセル、ウェンディ、ルイスアルベルトは、コスタリカの障害諮問機関であるリハビリテーション特殊教育審議会が7年ほど前から実施していたリーダー研修に参加していたメンバーで、地元から障害者の権利を訴え始めた人達です。



5月29日に、ペレセレドンの町の中心部でデモ行進を行う予定です。ペレセレドンでデモを実施するのは4回目。今回は、今まで以上に準備がバタバタです、、、今週は、実施にかかり、交通警察、赤十字、地元のバンド、マスコミ、地方自治体との調整や政府機関や市民団体に参加促進のための広報活動を行いました。



当日は、朝9時に養護学校をスタートし、ペレセレドンの中央公園まで、1キロくらいの道のりを歩く予定です。たくさん人が集まるといいなあ。





昼ごはんの風景。みんなでわけあったり、食堂で作ったりしながら、わいわい楽しい時間です。



帰宅風景。ウェンディとスサーナの電動車椅子に運んでもらうジセル。

2012年5月21日月曜日

プロジェクト本格始動!

プロジェクト本格始動!!!


こんにちは。プロジェクトマネージャーの石橋陽子です。これから週2回(1回石橋、もう1回コスタリカメンバー)ブログを更新していく予定ですので、ぜひ、コスタリカの様子を見守ってください。

5月10日から16日まで、廉田さん、佐藤さん、良知さん、柳瀬さんがコスタリカを訪問し、プロジェクトの立ち上げにかかる話し合いを行いました(海外支援日記を読んでください)。築き上げていく介助制度の仕組みやルール、健常者スタッフの役割、スタッフとしての心意気、交渉や運動の戦略、センターの組織運営及び実施体制など、とても深い内容の話をみっちり話し合いました。

ハードな5日間のミーティングで、たくさんの情報と知識を得て、たくさんの課題があることを認識したところで、ひとまず解散。週末は、



マイノル、ジセル、アレックス、ルイス エルナンはリオクラロ(ペレセレドンから南へ3時間半)に里帰り。マイノルの実家はパンアメリカンハイウェイの真ん前にあります。お母さんと一枚。

ルイス アルベルトはプンタレナスに里帰り。

ウェンディ、スサーナ、カロル、ハナはペレセレドンでの休日。

私は、サンホセで、ビザやら銀行の手続きをしていました。


 
そして、今日、全員揃って本格的にプロジェクトが始動しました。


朝9時ごろ、プロジェクト事務所にて。ルイス アルベルトはちょっと遅れて到着。ジセルは足がパンパンにむくんで病院に行ったので写っていません。


午後から、全員でミーティングを行い、活発な意見がみんなから出ました。



実施体制、組織図が完成しました。活動の5つの柱ができ、それぞれの担当者を以下のように決めました。

1.     運営:マイノル、ルイスA、ハナ

2.     介助派遣:ウェンディ、スサーナ、カロル、アレックス

3.     ピアサポート:スサーナ、ルイスH、ウェンディ

4.     権利擁護:ジセル、ルイスH、ハナ

5.     啓発、広報:ルイスA、ジセル、マイノル


そして、最重要課題の介助者派遣に関しては、6月頭から、5名の利用者に対して本格的に開始するということで合意しました。早速、明日、カロル、アレックス、ウェンディ、スサーナの4人で、コスタリカ版介助者のマニュアルの第1案を作成します。男性4名、女性3名の介助者をなんとか来週までに探す意気込みでいます。


現地メンバーが全員揃った、プロジェクト初日は、みんなの意気込みを感じた1日でした。まだまだ中心メンバーだけで話をつめるテーマがたくさんあるため、明日も引き続き話し合いを行います。