2013年6月25日火曜日

大学生実習編


先日「就労支援編」で、だんだんモルフォがペレスセレドンで根付きだしていることをお伝えしましたが、もう一つその例となる事例を。

写真の女の子たちは大学生で、ソーシャルワーカーになるために勉強しています。大学の授業の一環で地元のNGOでの実習が義務づけられています。コンセホのパウラさん経由で紹介されてきたのがこの人たちです。後数人いて週に何回か入れ替わり立ち替わり事務所にやってきています。

やっていることは、今年度になってこれまでの実績を整理することになったので、その書類を整理してデジタル化してデータに纏めることをやってくれています。その作業をやりながらモルフォのことを知ってもらい、ぼくらはデータの整理もできて一石二鳥みたいな企画です。




今日はその中のひとりの女の子の紹介でさらに高校生の男の子が二人やってきました。コンピュータが得意なので、アクセスを使って女の子たちが纏めたデータをさらにデータベース化してくれるようにフランクが指導中です。


2013年6月21日金曜日

ボリビア=コスタリカ交流


こんにちは。

先日ウェンディが、ボリビアのフェリーサからこちらのIMASとの交渉をどういう風にやっているのかなどを訊かれていると言っていて、話をしていると質問のレベルがすごく高いのでこれは一度ビデオ会議をやってみたら面白いと思って企画してみました。

残念ながらそのウェンディは今日はサンホセで仕事なのでいなかったのですが、ルイス・エルナンとスサーナを中心に朝9時ボリビアの時間で11時からスカイプをつないで会議をしました。















こちらでの活動の方がかなり進んでいるので、ボリビアからの質問は途切れることがなく、終わったのは12時、3時間みっちり話ができました。ボリビアには昨年12月に2011年の研修生フェリーサが企画した障害者全国集会があり、メインストリーム協会のメンバーも応援に行きました。この4月からメインストリーム協会からの支援も始まりフェリーサは地元スークレで念願の自立生活運動の活動をできるようになりました。活動は予想よりかなり順調に進んでおり、全国集会にも来ていた脳性麻痺のセノビオに介助者をつけることを目標にしています。

小規模ながらも有料で介助者を雇っているので、質問は介助派遣の具体的なことや、社会保障について、自立生活をしてよかったことなど、あらゆることが話されました。今コーディネーターの仕事をしているグスタボが健常者として関わること、関わって楽しかったことなどきっちり話してくれたのが嬉しかったですね。













この会議はフェリーサの地元スークレの自立生活センター「ヌエバエスペランサ」と結んでやったのですが、この会議にはガリの地元のポトシのメンバーも駆けつけてます。スークレ=ポトシ間はバスで3時間くらいかかるのでチラッと言い出したことがえらいことになってるな〜と思ったのですが、それくらい今ボリビアは熱気に溢れていました。山の絵が得意な筋ジス兄弟も来ていたのですが、彼らを家から連れ出したガリが見えないな〜と思ったらバスに乗り遅れて遅刻だそう。ガリはいつもだってフェリーサが言ってました。2時間ほど遅れて登場。いつものように好青年ぶりを見せてくれました。


ぼくが昨年ここに来て、ラテンアメリカで初めてきっちりした形で自立生活せんたーの運営を始めたモルフォを見て、ここを中心に今後この地域で自立生活運動が拡がっていけばいいなという夢を持ちました。ぼくが中南米研修で関わった研修生たちが各地にいるのですが、コスタリカ以外はなかなかフォローできていないというのが一番の理由で、その他にも日本での自立生活研修が終わり、自ずとこの地域で運動を進めている人たちが助け合ってやっていくしかないので、草の根をやっている今のうちに少しでもできることをやっておこうと思っています。

今日の会議もその一環で、ぼくは来週末にグァテマラのホセマリアのグループのフォローに行ってきます。モルフォの活動の紹介をして、ホセマリアからは介助演習をやってほしいというリクエストがあったのでできることは何でもやってこようと思っています。

2013年6月18日火曜日

就労支援もやってます


こんにちは。今日は昼からめずらしいお客さんが来ました。

脳性麻痺のウィリアムです。サンビートというパナマに近い町に住んでいて、Kaloie時代から関わっている古い仲間です。この事務所には初めてということでした。
最近こうして、入れ替わり立ち替わり障害者がやってきているのですが、それには理由があります。ICEという日本のNTTにあたる通信会社です。ルイスといっしょに日本に来たアンドレイが勤めている会社ですね。そのICEがペレスセレドンにコールセンターを作る予定で、そこに障害者を雇いたいので20人ほどの履歴書を集めているのです。



モルフォが取り纏め役を任されているので、障害者はまずここに来て、こうやってコーディネーターのグスタボが履歴書を作るのを手伝って手続きして帰ります。

先日コンセホからも掃除をする人を探していて誰か紹介してほしいという依頼があったので、モルフォと関わりのある障害者をひとり紹介して、今はコンセホで掃除の仕事をしています。

バークレーの自立生活センターでは仕事の紹介をしていたと聞いた覚えがあるのですが、日本のセンターではあまり大々的にやっているところはなく、これはちょっとコスタリカ的な新たな展開なのかもと注目して見ています。

さらに、IMASのウィルベルさんから"Manos a la obra"という制度を使ってボランティアを使わないかというアイデアもいただいています。これは、最初モルフォのプロジェクトが始まる前にIMASと交渉したときにも出てきた制度なんですが、IMASで生活保護の相談に来た人に週何時間かのボランティアを義務づけてその代わりに補助金を出すというものです。これを使って、3人ほど受け入れてほしいということを提案されたので、これも関わっている障害者の人の中から誰か選んで、週に何回か書類の整理などをお願いしようと考えているところです。

モルフォは「障害」という分野の専門として、この町の中でしっかりと役割を担っていっているのがわかると思います。

2013年6月17日月曜日

Morpho-Ditsú初顔合わせ



おはようございます。ペレスセレドンは月曜の朝。比較的爽やかな週明けです。

今日はみんなゆっくりめの出勤。というのも先週金曜の早朝にこちらを出発して、サンホセのメンバーとミーティング。土曜の夜遅くにペレスに帰ってきたので、疲れが取れきっておらずなんとなくだるーい週明けです。

スケジュールは金曜昼食を食べた後からということになっていたのですが、少し早めに出て、バスでカルロスの家のあるモラビアまで行ってみることにしました。カルロスが色々理由を付けてタクシーを使って無駄使いをしているので、おれたちがバスの乗り方を教えてやろうっていうわけです。















ぼくもけっこうプロジェクトぼけしてるところがあったので、用意された車で移動するくせがついていたのですが、MUSOCを降りて歩く歩く結局バルモラルの北側まで歩いてやっとバスを見つけ乗り込み。やはりバスの運転手はリフトの出し方を知らなかったので、慣れたマタモロスくんがここをこうやって出すんだって教えてあげて無事モラビアまで着くことができました。


ミーティングの場所はカルロスの家から500メートルくらい歩いたところにあるNGOで、知的障害の人の支援をしている建物を借りることが出来ました。初日の金曜日は自己紹介を兼ねた交流とモルフォとディツーの活動の紹介その後障害者と健常者とに分かれて、この運動に関わった経験を話し合いました。

右から二人目がディツーを手伝ってるデニオさん右は娘さん















2日目はまず、これからペレスセレドン、サンホセから全国展開していく上での機構のイメージを共有しました。JILをモデルにしてその下にモルフォ、ディツーがぶら下がり、あたらしいセンターが出来たらさらにそれから増えていくことを説明。まず今支部を作れない定款になっているモビミエントの法人格を支部を作ることが出来るように修正し、モルフォ、ディツーがそれぞれ新たに法人格を取ることを確認しました。

それから、両センターの情報共有のやり方。午後に話し合いする全国集会はもうすぐ準備を始めないといけないくらいのタイミングになっているので、自ずと両方のメンバーが相互に行き来するようになります。そのときに時間を取ってお互いが今どんなことをしているかを報告することにしました。

午前の話し合いでは、サンホセで予定している介助者研修のことと、日本に研修に行く予定のカルラの介助者のことも話す予定でしたが時間が押していたのでこれは後日スカイプ会議をすることになりました。


午後は全国集会について。アレックスがまず大ざっぱにどうやって進めていくかを提案。それに基づいてみんなで話し合い。予定する日程は11月の28日〜30日にしましたが、これはまだ会場が押さえられていないので、まだ(仮)です。

目的は「全国に自立生活を広め、参加型の社会を獲得すること」。スローガン「más que una aprendizaje, es una vivencia(たんなるお勉強じゃなくて体験すること)」。
参加人数障害者健常者あわせて200人を目指します。

この日実行委員をやることになった人は27人いたのですが、それをそれぞれ5つの委員会に分けました。毎月月初めに集まって会議をしそのときに進行具合をチェックする役割の人も決めました。さし当たって7月2日にペレスセレドンで会議をやることも決めました。

まだ中身も何も決まってないのですが、最低限決まったかな〜って感じです。6時半のバスでみんなでペレスへ。着いたら10時でへとへとなんですがなんか楽しい充実感。仲間の結束も高まりました。


2013年6月13日木曜日

大統領謁見写真



おはようございます。昨日夕方にペレスセレドンに戻ってきました。ここにずっといると町も小さいしちょっと閉じ込められたような気がしてくることもあるんですが、帰ってくるとやはりホッとして、あ、ここがホームタウンなんだなって思いました。

昨日お伝えしたチンチージャ大統領謁見の写真がJICAコスタリカのFacebookにたくさんあがっていますので、ご覧下さい。

2013年6月12日水曜日

チンチージャ大統領表敬訪問


おはようございます。久しぶりにサンホセに出てきて束の間の都会気分を味わっています。
予告していたように昨日は、JICAのボランティアの方々と一緒にチンチージャ大統領に謁見してきました。個人で写真を撮るのがだめだったので、集合写真を撮った後のこんな隠し撮りみたいなのしかなくて申し訳ないのですが、中央のベージュのジャケットの女性が大統領です。来年選挙があるのでもうそろそろ政権も終幕モードに入っています。

昨日はまず午前中、連絡所といって地方の協力隊員の方がサンホセに出てきたときに宿泊する施設があるのですが、そこに集合して座る場所やスケジュールを確認してリハーサル。お昼ご飯を食べてバスで大統領府まで出掛けました。


















JICAのボランティアは基本的に2年間の派遣なので、ぼくが帰ったあとすでに帰ってしまった人もあり、新しく赴任した人もあり、そのまままだ任務に就いている人もありでした。コスタリカはもう発展途上国ではないので、より専門知識を持ったシニアボランティアの比率が高いのが特徴です。




今日はJICA職員勢揃いだったのでせっかくなので、お世話になってる方々を紹介しますね。右側がモルフォのプロジェクトを担当してくれている張さんです。ぼくらが2008年に初めてコスタリカへ行ったときからの付き合いになります。左は企画調査員の中澤さん。青木さんのホンジュラス時代の同僚です。そういえば、菊池さんという新しい専門家の方が赴任され、この方は青木さんのグァテマラ時代からのお知り合いらしいです。青木人脈幅利かせてますね。












いつもお美しい生田さん。ボランティアの調整員で今回の表敬訪問の調整も担当されました。(なんか表情が微妙になっちゃいました。)



今年度から広報を担当しているホセさんです。オフィシャルの写真をいっぱい撮っていたので、またもらえると思います。モルフォはめちゃくちゃ有名だって言ってました。

さて、ご飯を食べて大統領府に向かい、2時にサロンにスタンバイ。大統領はやや遅れて登場しました。まず並木大使が挨拶され、JICAの篠崎所長がボランティアの説明。その後、現在JICAの重点分野になっている環境、経済振興、人間の安全保障、日本語教育の分野ごとに活動を短く説明しました。ぼくはこの中で人間の安全保障のところでモルフォについて話す機会をいただいたので、パンフレットを渡して、介助制度の必要性を説明しました。最初、全員がそれぞれの活動を話すと思っていたので、あれ?代表で話すの?ってちょっとびっくりして本番はめちゃくちゃ緊張したのですが、なんとなく障害者の生活が現実にはどうなっているのかは伝わったのではないでしょうか。

さて、来たときはたいへんな雨だったのですが帰りはどうでしょう。そろそろペレスセレドンに戻ります。


2013年6月10日月曜日

学生さんの訪問です


おはようございます。

今日は朝からコスタリカ大学のゴルフィート校の学生さんたちが実習に来ています。松島くんと畑くんは行ったことがあるので知ってますね。マイノルたちの地元に近い海に面した町です。学生さん8人ときれいな先生が引率してきています。

去年からた3ヶ月に1回くらいでしょうか時々こうして学生さんたちがここの活動を知ろうとやってきています。今回もぼくがいる間に2回こうした機会があります。こうして社会に勝つ土言うが知られる度にこの活動がもう後退することはないだろうなとほっとした気分になります。



いつものようにビデオを見て、モルフォの説明をした後は、みんなで車椅子を押しながらメンバーの家を見学に行きます。今は全員事務所から10分ほどのところに住んでいるのでこうしたことも簡単になりました。



さて、お昼を過ぎたらぼくはサンホセに行ってきます〜。明日はJICAのボランティアの人たちと一緒に大統領府に行ってチンチージャ大統領に謁見する予定です。

2013年6月3日月曜日

自立生活プログラム


こんにちは。コスタリカは月曜日のお昼です。

今日からアルフォンソさんの自立生活プログラムが始まりました。モルフォでは昨年7月に日本から研修チームが来て、ハナに対する実践をやりながら自立生活プログラムのやり方を研修しました。

ぼくがいない時期ですが、今年2月にジョバンニとエリエセルというルイス・エルナンの地元に近いところから障害者が来て最初の自立生活プログラムを行いました。このプログラムは自立を促すようなところがあったものですが、今回はもう少し実際に近い形のもので、片方でIMASのウィルベルさんと連絡取りながら、これをそのまま地域での自立生活に結びつけて行こうとしています。




自立生活と言っても一人暮らしでというわけではなく、アルフォンソさんはすでに奥さんと子供さんがいるので、家に介助者を派遣してそのうち事務所に関わってもらうことになっています。したがって、内容は主に介助者の使い方に重点を置いているようです、写真は夫婦で暮らしているところに介助者が入ったときの注意点・アドバイスをマイノル、ルイスエルナン夫妻が話している場面です。アフフォンソさんの左が奥さんのシデンさんです。こうして活動ひとつひとつがだんだん特別なものではなく当たり前にやっていくようになっていってます。




さて、金曜日に嬉しいことがありました。今日も相談に来た人に対応しているウェンディですが、COINDISという全国組織の総会で理事に選ばれました。さらにコンセホの理事にあらたにサンホセのダマリスさんが選ばれたので、これから少し色んなことがやりやすくなると思われます。