2014年8月11日月曜日

ボリビア出張編(2)ヌエバエスペランサ再訪


さて、そうして再びヌエバエスペランサにやって来ました。2月にメインストリーム協会のみんなでこの事務所に来たときは、出迎えの人で一杯だったので、こうして普段の事務所に来てみると、こんな小さかったかな?と思ったのが再訪した第一印象でした。


しかもお昼ご飯を食べた後くらいに到着すると、いたのはフェリーサだけで、クラウディアは昼食を食べに出ていて、アルミンダは朝は来ていたけど昼から大学があるとか。シルビアも学校の用事で遅くなるということでした。

しばらくして、クラウディアと3月からメンバーに加わったというフェリーサの従姉妹が帰ってきて、最近の活動の報告をスライドを交えて話してくれました。

1)3週間前に法人格が取れて、念願のフィンランドの団体Abilisから送金が今週の金曜日から始まります。5月の23日にブラジルから担当の女性が視察に来て、その時はガリとヘラルド、ラパスからリッツィも来て顔合わせがあったそうです。

2)ドイツ人の友人が資金を出してくれるので、それで事務所付きの介助者を雇うことになった。午前女性午後男性と分けて雇うつもりで、明日面接の後そのまま介助者研修をやり、明後日から働いてもらうとのことでした。













しばらくしたらコンチータと旦那のカルロスが到着。フェリーサが「まあ、びっくりしたわ」って言ってたのでそんなに毎日来てる感じではなさそうでした。


そうこうするうちにシルビア登場。この間関係ない人含めて5回くらいドアがノックされたのですが、その度に「きっとシルビアだわ」ってフェリーサが言ってたので、彼女に対するフェリーサの期待の大きさが分かるような気がしました。

着いたときがあまりに寂しい感じだったので、全国集会などイベントのときは活発に見えるけれど、普段はあんまりなのかもと思い始めていたのですが、最後は一番上の写真のように仕事に出ていたマルセロも帰って来て、この日は特に会議の日ではないのにけっこうみんなで真剣に議論していました。シルビアが来たのが4時ぐらいでそれから7時頃間でずっと話しっぱなしでした。

この日話されたのは、もっと人を集めて活発に活動するために、政府の補助金を使ってパン屋などの「生産的なプロジェクト(Proyecto productivo)」をやった方がいいというコンチータとシルビア対自立生活を求めていく路線を曲げたくはないというフェリーサとのやりとりがまずありました。「じゃ、私はどこにいたらいいのよ!」と思わず興奮して泣き出すクラウディアに、フェリーサがもらい泣きしちゃうような、あれれな展開があったりでした。

もう一つは、最近関わりができたサンドラという二分脊椎の女の子のことで、コンチータがその女の子が道で寝ているのを拾って来たみたいにして連れてきたらしいのですが、一週間くらい事務所のベッドで寝て暮らした後、またふらっといなくなってまた道で暮らしているらしいです。そのときフェリーサはラパスにいて、コンチータは連れてきただけなので、後を託されたフェリーサの従姉妹とマルセロはけっこう大変だったらしく、コンチータはちゃんと関わったら心を開いて変わるというのですが、マルセロはあいつは寝るところがほしいだけなので、放って置いたらいいと言う意見でした。
まあでも、みんなが完全に放って置くつもりはないらしく、水曜日にピアカンをやるのでそのときには誘うということで落ち着きました。

最初寂しくて少し心配になったのですが、こうやってみんなが議論しているのをみていると、ちゃんとグループのアイデンティティのようなものがあって一体感は出来ているなと感じました。ちなみにセノビオは、親の都合で今はスークレ市内にいないので、今はグループを離れています。















7時を回って外はすっかり暗くなっていました。クラウディアが学校に行くから押してっていうので、事務所から歩いて行ける学校まで一緒に行くことに。よく分からない道を右に曲がったり左に曲がったりして学校まで行く間に、あれ?おれここで何してるんだろう?って不思議な感覚になって、そうしたら急に2001年のトライのことを思い出して、あのトライがたぶんぼくがこの世界に入り込むきっかけになったのですが、あのまま車椅子を押しながらここにたどり着いたようなおかしな錯覚に陥りました。スークレ。(いのうえたけし)


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