2014年8月16日土曜日

ボリビア出張編(5)Divertadポトシの自立生活運動訪問


さて、ポトシに来ました。最初に言っておきますがポトシきついです。一昨日夜スークレから着いたときは、言われていたほど寒くないし、息もそんなに苦しくないので、あれ?一週間ボリビアにいたからさすがに慣れた?とか思っていたのですが、夜中に気温はどんどん下がるし、昨日ガリの事務所に行こうと思ったら、行き違いで何度も事務所とセントロの往復していると完全にやられてしまいました。お昼ご飯食べてしばらくホテルで横にならないと動けないくらいでした。













ポトシは標高4000メートルの高度にあるだけでなく、町の中がほとんど坂になってるので、どこを歩いても高地トレーニングしているみたいにすぐにゼイゼイ息が切れてきます。しかも古い町特有の道の幅が狭く入り組んだ構造になっているので、車が通るので一杯のところが多いです。たとえバリアフリーになってもこれじゃ車椅子で生活するのはきついよなーと思いながら事務所に向かっていました。


Divertadは、最近までセントロに事務所を持っていたのですが、家賃の問題や入るのに段差があったことなどから現在はこのポトシで唯一の障害者施設の一室を借りています。毎日開けているわけではなく、現在は週一回水曜日に集まって会議をしているとのことでした。












事務所はこの小さな部屋で、昨日の会議はトップの写真のような別な部屋を使いました。ここは医師がいて、リハビリをやる施設があるのと、その他おもに知的障害者のための学校になっています。借りた部屋はそのうちの教室の一つです。その他障害者で奨学金をもらって勉強している人の寄宿舎にもなっていて、メンバーの一人ルベンはここに住んで大学に通っています。

ガリが不在のときに来て、ここの責任者の女性と話したのですが、彼らがここに事務所を持っているわけではないと話していました。おそらく双方に思惑の違いがあるんだと想像しましたが、そのときもその女性が「今日集まりがあるなんて私何も聞いてなかったし」と言っていて、ガリも後で、自由に使わせてもらっているけれど、その都度許可を得ないといけないのが問題と話していました。なんで身体の団体だけここを使わせるんだみたいな他団体からのやっかみもあるみたいで、早くみんなが集まることを出来る場所を確保するのが課題の一つであるとのことでした。

今日の集会は結局、3時から6時過ぎまでやりました。相変わらず若い人が絶えず集まっていて、ぼくらが知っている人はカルラ、クリスチャン、エフレインとガリくらいで、たくさん集まっていましたが、ほとんど新しく加わった人でした。モルフォもそうですが、行政がちゃんと対応していないので、何か問題があるとみんなまずここに来るという感じですね。


昨日は、まずガリがポトシの活動がどうやって始まったか、これまでどんな活動をしてきたか、現在抱えている問題はどんなことかなどを話してくれ、他のメンバーが補足するような感じで進みました。その後ぼくが現在コスタリカでやっているプロジェクトについて写真を見せながら話をしました。ここの現実とモルフォとをいきなり比べてもギャップがあり過ぎなんですが、スークレでAbilisの似たようなプロジェクトも始まっているので、それで隙間を埋めながら話をしてできるだけ、夢の話にしないように話してみました。

ここは先に書いたような地形の問題もあってただでさえ障害者が暮らしにくい条件であるうえ、ボリビア自体が社会保障をまともにやっていないこともあって、彼らの生活はほんとに苦しいです。ガリもこの1年で関係者が4人亡くなったと言っていて、こんなことをもう繰り返したくないと話していました。

Divertadは今教会の寄付を受けて、不足するカテーテルとか障害者に必要な医療用品を集めて障害者に分配するということも団体の活動のひとつにしています。障害者はみんな塞ぎがちで家に籠もっているので、家まで行って外に出し、さらにみんなで町にでかける活動まで繋げています。

ポトシでも今Abilisのプロジェクトに応募する準備をしているので、そんな話題をしていると、筋ジスのクリスチャンにみんなが、お前自立しろよーって言っていい雰囲気でした。たいていみんな冗談言いながら笑ってスークレもいいけど、ここもいい雰囲気作ってるなーと思って過ごしていました。

スークレのバスターミナルでバスを待つ












ポトシへの道中はずっとこんな風景

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