2014年12月20日土曜日

忘年会


さてコスタリカは今日からバカンスに入りました。
昨日は金曜日で仕事が最後の日となり忘年会がありました。忘年会というのは日本特有のものかと思ってたのですが、関係者に感謝の意を表し、仕事の仲間とは労をねぎらい合うというまさに日本の忘年会と同じ意味合いでこちらでもけっこうやられているようです。

昨年は、ここでグルーポグランデと呼んでいる地元の障害者グループ全体でバス借りて郊外のイベント会場でやったのですが、この間そこに属していた比較的軽度な障害者の人たちは自分たちの労働を通して社会参加を求めていく団体を独自で立ち上げたので今年は分かれて行われました。モルフォに残った人たちは数的には少なくちょっと寂しい感じにはなったのですが、昨日からモルフォのメンバーは色々準備してちょっとでも盛り上げようと頑張っていました。

みんなはもうすっかりお祭り気分の朝でしたがぼくはまだ領収書の整理が終わってないので、準備横目にしこしこ書類に記入をやってました。そんな中火をおこして昼食のチチャロン用意が始まってました。


数日前に馬から落ちて頭を打って仕事を休んでいたホセ・ベネガスが中心になって準備。元気に出てきていました。家が農場なのでチチャロンの豚も朝殺して持ってきてくれたものです。































なんだかんだで時間がかかってずいぶん経ってからの昼食。ルイスの知り合いが歌を歌いに来てくれましたよ。

































ゲームがあってカラオケがあって最後はお決まりのピニャタ。星形の飾りの中にお菓子が詰まっていて目隠ししながら棒でたたいているとそのうち破れてがさっと落ちたのをみんなで奪い合うんですね。


















ちょっとみんなの本気度にびっくりしましたね(笑


大量に出た洗い物を洗って掃除もしてきれいにしてほっと一息。日が暮れ始めて何だか一年の疲れがどっとでてきたようなこの感じがぼくにはパーティより気持ちよかったかも。まだ何も手にしていないけど、団体としてはしっかりと成長した一年。どこに出しても恥ずかしくない団体になりました。ないのは制度とお金だけ。なんとか残り2年で頑張って獲得していきたいと思います。



















そうそうサチはちょっと前に車に轢かれて怪我をしてこんな恰好に。大事でなくてよかったですけど。

2014年12月18日木曜日

久々の晴天


ここのところ毎日どこかで雨がしかもけっこうな量降っていたので、久しぶりに雨のない晴天でカラッとして気持ちがいいです。今年もそろそろ終わりかけで、事務所の中も半分くらい休暇モードになってきています。もうこれといってネタもないのですが、何となく最近の事務所の様子を伝えようと思います。




久しぶりに行われたスタッフ会議。今回ぼくが来て初めてだったと思います。ちょっと紛糾しました。年末で反省といえば反省なんでしょうが、少し言いっ放し過ぎたかなとも思いました。詳しくは書かないですが。


















まあでも天気もよくなったし、一夜明けたら何事もなかったかのようにこんな感じでふざけてます。会議が紛糾した原因は障害者と介助者の健常者との信頼関係が崩れているということが一端。今年で辞めるマリクルースが久しぶりに事務所に顔を見せました。

















後ろのロサももういつまで働けるかな〜ってくらいにお腹がなってきました。同じようなお腹でも前の人は辞めませんよ〜。



最近よく見かける立ってるウェンディ。茂上くんのお古の車いすをもらって乗っていたのですが、調子が悪くてジゼルのを借りたり手動に乗り換えたりしているので、写真のように一旦立って乗り移るときに見かける光景です。


















こっちもたまに見かける夫婦での朝食の模様。


コーディネーター頑張ってますよ〜。

2014年12月17日水曜日

Evernote講習会


今日は朝からEvernoteの使い方の講習会がありました。

もともとぼくがヘビーユーザーで毎月使用量を払ってプレミアム会員になってるくらいです。インターネット上に作った文書や写真や動画を置くようになってもうずいぶんと経ちます。最初はDropboxやGoogledriveなどで保存できて出先でチェックできるだけで便利と感じてたものですが、こうしたクラウドサービスもだんだんと進化してきています。たとえばDropboxなどでは見たいファイルを自分で捜していってその都度開くという作業が必要ですけど、Evernoteではファイルの置いてある場所に行けばすでに文書でも何でもすでに見ることが出来る状態になっています。

これがめちゃくちゃ便利でぼくは数年前の年末に家にある貯まった書類を全部このEvernoteに放り込んで全部処分するということをやったら、家の中もすっきりしてとっても気分がよくなりました。

モルフォではルイスがわりとコンピュータやインターネットを使って色々やるのが好きで、事務所に予定もルイスが全部グーグルのカレンダーに入力して管理してます。今年の6月に来たときに、まずルイスとマタとグスタボあたりに色々使い方を教えて、便利だよ〜っていうのをアピールしていたのですが、年末になってやっと事務所全体で導入するまでこぎ着けました。


実際、事務所ではよく出張している人に電話でファイルの場所を訊ねたりしている場面はよく見かけるので、Evernoteだとメンバーが作った書類は基本的にウェンディならウェンディのフォルダーに保存してあるはずでそれは共有されているので、すぐに見つけることができます。最初は使い方がよく分からなくて戸惑っていましたけれど、マタが講師になってみんなの質問に答えながら説明していました。マタとぼくはモルフォで使った領収書をぜんぶEvernoteにあげて作業しているので、すでにかなり使い込んでいるんですね。出先でも携帯でチェックもできるのでとても便利です。モルフォのようにお金のない事務所にはこうしたサービスが無料で使えるのはかなり助かります。

















しかしこれはウェンディが作っている書類をいかにみんなが共有できるかに成功かどうかがかかっているように思ってます。モルフォで作っている書類はほとんどウェンディかルイスのものでそのうちウェンディの割合がかなり高いと思われます。コンピュータに埋もれたままにしておかないでうまく使えればチームの能力も高まると思っています。

2014年12月12日金曜日

お昼ごはん(2)


火曜日にやったばかりなんですが、今日金曜日にも今回はもうちょっと大規模に注文を取ってお昼ごはん、こちらでcomida campesinaと呼ばれるバナナの皮で包んだお弁当の販売をやりました。

2日ほど前から注文を取り始め、前日仕込みに時間がかかるものは前もって準備したり買い物に行ったりして当日少し早めに出勤して調理にかかるというのがだいたいの流れです。今日のメニューは鳥の煮込んだものじゃがいもの煮込んだもの、バナナフライ、フリホーレス、トルティージャとごはんです。

鶏肉とじゃいがいもは前日から煮込んであったので、当日はごはんを炊いたり当日に調理の必要なものから。

マタが焼いているのはバナナ。焼いてるのか?って訊いたらフライだって言われました。日本人には苦手な人は多いですね。ぼくは大好きですけど。普通のバナナを使うとだめで、写真右に映ってるちょっと大きめの調理用バナナを使うんですね。















デレが焼いているのはトルティージャ。とうもろこしを餃子の皮みたいにして焼いたものです。メキシコから南の中米の国ではおなじみですね。




お弁当に付けるタグ作るのも手作業で。


















ジゼルと息子のように可愛がってるエリエセル。バナナの皮を包んで結ぶ糸を切っています。



ロシータがバナナの皮をきれいに拭いて食材をのせられるようにして、



順番にのせていきます。今日も手伝ってくれてるのはカロリーナです。



ウェンディはバナナとトルティージャの係。



包んで糸で結んで、



「モルフォにご協力ありがとうございます」のタグを付けてできあがりです。


















これを行き先ごとに名前を書いて分類して配達していきます。一度に昼時に配らないと行けないのでけっこう考えないといけないんですね。



ルイスが注文を全部管理して配達先ごとにリストにしてそれとお弁当をセットにして担当者が配りに行きます。






見ていて、みんながフォアザチームでよく動いてるな〜って感心していました。日本の職場と似てきたな〜とも感じ、他の国でここまでできてる国はないだろうなとも思っていました。たぶん一番の違いはここまでたくさんの健常者を自由に動かせている国はないということで、それはここの障害者のリーダーたちがしっかりしていて自立生活運動のコンセプトをちゃんと伝えて、それを受け入れる土壌があるということです。
 それともっと大きいのはここではプロジェクト的ではあっても介助者というのが仕事として導入されているということですね。おそらくボランティアとして手伝ってくれる人はたくさんいるとは思います。しかしその人たちがこうしてチームの一員としてそれこそ手足となって動いてくれるかというとぼくはかなり懐疑的です。お弁当を作る、ということだけですが、なんかたぶん間違った道を行っていることはないだろうということを再確認できました。


サチは今日は見守り
















こういった飾りがかわいいからクリスマスは好き

2014年12月9日火曜日

お昼ごはん


今年は9月だったか、モルフォ独自の貯金が底をついたときにタマルといってトウモロコシの粉を練ってバナナの皮に包んで蒸した軽食を作って売った話題をこのブログでも紹介しました。

今日は第2弾と言っていいのでしょうか、百姓弁当と言ったらいいのかこちらでComida campesinaというお昼ご飯を作って販売しました。一つ2500コロンでした。ぼくはこれを初めてコスタリカに来た2008年にサンビトに行ったときのお昼ご飯でいただいたのが最初でした。バナナや砂糖黍の収穫に出かける農民がこうしてバナナの皮に包んだお弁当を持って出かけるのだという話もそのときに聞いたと思います。

















今日はみんないつもより一時間ほど早く出勤してバナナや肉を焼いたりご飯を炊いたりして準備です。






調理した豚肉、バナナ、じゃがいものピューレ、フリホーレスをご飯と一緒にバナナの皮に包んでできあがりです。


















後はあらかじめ注文を取っていた配達先毎にまとめてお昼前になったら持っていくだけです。配達先を聞いているとだいたい家族とか知り合いが多いですが、中には近所のパン屋さんなんかも入ってましたね。


サチは関係なしにお昼寝ですけどね


もう一つずっとやらないとと言っていた会員集めもやっと始めたようです。介助者のバイロンも会員に。毎月1000コロンの会費を払うと書いてありサインもあります。



2014年12月8日月曜日

メリークリスマス


ペレスセレドンは12月に入って町はどんどんクリスマスムードになってきています。気がつくと町ですれ違う人たちも「Feliz navidad〜メリークリスマス」というのが挨拶になっていますね。モルフォでも先週末に女の子たちが集まってクリスマスツリーの飾り付けを行っていました。週末もトッペと呼ばれる馬のパレードや光の祭典など町中の人が繰り出してお祭り騒ぎとなっていました。














さて、週明けの今日月曜日はウェンディとジゼルがサンホセに出張。マイノルとカルロスが体調不良でお休みということで、事務所はルイスとエリエセルとコーディネーターだけでしたが、午前中は地元障害者グループの会議もあったのでそこそこの賑わいでした。



月曜日はいつものように一週間の予定が書いたホワイトボードで確認しながらそれぞれこの一週間にやる仕事を書き込んで行くことから始まります。思い返せばプロジェクトが始まった当初、ぼくが日本の事務所でやっているように一ヶ月のカレンダーをコピーしてそれぞれに渡し予定を書いてもらってそれぞれの予定を共有しようとしたのですが、もう見事に機能しなかったんですね。

ルイスが代表に代わってから彼はコンピュータを使って色々するのが得意なので、自分でGoogleのカレンダーで予定を入れていくようになりました。だいたいこれで全体の予定は把握できるのであとは各人の仕事だったのですが、このやり方でだいたいみんな分かるようになってきて、誰かがいないとこのボードで確認して、あ今日はサンホセに行ってるんだなとか見ているようです。こうやってだんだん事務所らしくなっていくんですね。

いつの間にかぼくの名前も入ってるw
















ペレスセレドンはここのところずっと雨で、しかも一度降り出すとけっこう強く長い時間降り続いています。本格的な乾期にはまだもう少し時間がかかりそうです。